旅行や出張で海外へ渡航される際に、eチケットの控えを見て「あれ?」と不思議に思われたことはないでしょうか。
エコノミークラスで予約したはずなのに、予約の欄にVやQといった、エコノミークラスに関連しなさそうなアルファベットが並んでいるケースが存在します。
実はこれらは「予約クラス」と呼ばれるもので、「座席クラス」を航空会社が運賃の種類ごとに細分化したクラスのコードなのです。
そもそも座席クラスとは、座席の種類ごとに振り分けたクラスの名前であり、主に「ファーストクラス」「ビジネスクラス」「エコノミークラス」などに分けることができます。
ちなみに各クラスごとの名称やサービスの度合い、足元の広さ、リクライニングの角度などは各航空会社ごとに設定が異なります。それだけでなく、航空会社が保有する機材によって導入されているシートの種類が異なる場合もありますので、同じ航空会社の同じ座席クラスを利用しても、乗り心地が毎回同じになるとは限りません。
では予約クラスとはというと、上記の座席クラスを航空会社が販売するにあたって、運賃の種類ごとに細かく設定したクラスを意味します。
予約クラスの割り当ては航空会社が独自に設定しているため、一概に「○は○○クラス」と限定することはできません。ただ多く見られるケースとしては、下記のような種類が挙げられます。
・ファーストクラス = F、A など
・ビジネスクラス = C、J、D など
・エコノミークラス = Y、H、Q、V など (あくまで一例です)
つまり前述の「エコノミークラスなのにV」といったケースでは、「エコノミークラスの中でもVクラスと呼ばれる運賃を購入した」場合に割り当てられるコードが記載されていたということです。
予約クラスの種類は多岐に渡り、金額は勿論のこと、変更の可・不可、最低渡航日数などといった条件によって異なり、1フライトごとに割り当てられている販売数も違います。そのため、同じエコノミークラスを予約したとしても、予約のタイミングによって予約クラスが異なることもあるのです。
予約クラスが何であっても、利用する座席のタイプは一緒なので心配には及びません。ただし予約クラスによって運賃が変わるということはマイレージの積算率なども変わってくるということですので、気になる方は航空会社のホームページをチェックしてみてください。
更新:2017年4月14日
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