パスポートとは、各国政府が発行をおこない、国外に渡航する人に国籍や身分を証明するものです。
対してビザとは、渡航先の国が自国民以外の人に入国を許可するために発行する、いわゆる入国許可書となるものです。
つまり発行元も異なれば、発行する目的も異なる証書ということです。もう少々、具体的な違いを以下に説明いたします。
パスポートとは、海外へ渡航する際に絶対必要になるものです。
実際にパスポートが必要になる場面は、「出入国をする際」だけに限らず、旅行中における「ホテルのチェックイン時」などもあります。
更に、パスポートには有効期限があり、残存有効期限が一定の長さを切ると、出入国ができない国が出てくる場合もあります。例えば、日本のパスポートをお持ちの方は、残存有効期限が6ヶ月をると、以下の国に出入国ができなくなりますので注意が必要です。
(例)中国、タイ、ネパール、シンガポール、ベトナムなど
対してビザとは、渡航先の各国大使館や領事館で発行されるものです。
発行を申請する際にはパスポートが必要となり、パスポート上にスタンプとして押されたり、ステッカーを貼り付ける形で発行されます。
ビザには観光・商用・就労・留学など様々な用途の種類がありますので、渡航される目的によって申請するビザの種類が適切かどうかを確認する必要があります。
2009年以降にアメリカへ渡航された方は、ESTAの登録を義務としておこなったことがあるはずです。ESTAとは、Electronic System for Travel Authorizationの略であり、アメリカで実施されているビザ免除プログラムを指しています。ESTAはビザではございませんが、ビザ免除プログラム渡航者に対して、アメリカにビザなしで90日以内の旅行、又は商用を目的に渡航することを許可しています。
尚、アメリカ以外にも同様のビザ免除プログラムを導入している国は2017年5月現在、以下の通りとなっています。
・オーストラリア…ETAS (Electronic Travel Authority System)
・カナダ…eTA (Electronic Travel Authorization)
ビザなしで渡航できる国や地域の数を比較した、世界のパスポートランキングが2018年10月9日に発表されました。
日本は合計190ヶ国でトップになり、それまで同着だったシンガポールは189ヶ国で2位になりました。
このように、パスポートとビザは発行目的が異なるため、現在お持ちのパスポートのみで毎回出入国できるとは限りませんし、ビザを申請するにはまずパスポートの取得が必要です。
当日、空港に到着したのに出発ができなかったということがないようにあらかじめ、渡航予定の国によって、パスポートの残存期間やビザの有無などを確認することをお薦めいたします。
参照:外務省 ビザ・日本滞在
更新:2018年11月15日
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